http://www.sankei.com/economy/news/170809/ecn1708090004-n1.html

ビール大手4社の平成29年6月中間連結決算が8日、出そろった。国内ビール販売の苦戦が続くなか、清涼飲料や缶チューハイ、海外事業などが牽引(けんいん)し、サッポロホールディングスを除く3社が過去最高の最終利益だった。

 ビール類の国内販売数量は、微増だったサントリーを除く3社が販売数量を減らした。前年同期比の販売数量はサントリー0・1%増▽キリン2・4%減▽アサヒ0・2%減▽サッポロ0・7%減−だった。

 ビールの不振を補ったのは清涼飲料や缶チューハイだ。同日、決算発表したサントリーの最終利益は32・5%増の472億円。同社は3月に刷新した緑茶「伊右衛門」や、缶チューハイが好調だった。

 また、キリンは赤字だったブラジル子会社の売却が、アサヒは買収した中東欧のビール事業が連結決算に反映され、利益を大きく押し上げた。