日銀の黒田東彦総裁は10日、都内の本店で開いた支店長会議の冒頭あいさつで、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比上昇率が「安定的に2%を超えるまでマネタリーベースの拡大を続ける」と述べ、現行の異次元緩和を継続する方針を強調した。

 物価の伸びは足元でゼロ%台前半にとどまるものの、需給ギャップの改善などを背景に日銀が物価安定目標と定める2%に向け上昇率を高めていくとの見方を示した。

 国内経済について「緩やかな拡大に転じつつある」と述べた。先行きについても「緩やかな拡大を続ける」との見通しを示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2017/7/10 9:54
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HDQ_Q7A710C1000000/