日銀の黒田東彦総裁は16日の記者会見で、経済が底堅いのに物価上昇が鈍いことについて「デフレマインドの転換に時間がかかっている」と述べた。

 5月26日に発表された4月の全国消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除く総合指数で4カ月連続前年比プラスだったが、プラスの品目数は年明け以降、横ばいのままだ。

 ただ、黒田総裁はパートの賃金上昇がしっかりしていることなどを挙げ、販売価格やサービス価格の上昇につながっていくとの考えを示した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS16H2Q_W7A610C1000000/