6月2日 23時19分 NHKWEB

経済発展に伴って大気汚染が深刻化しているベトナムで、まだ普及していないハイブリッド車を知ってもらおうというイベントが開かれ、参加した人たちからは早期の導入を望む声が聞かれました。

このイベントは、トヨタ車の製造と販売を行っているトヨタモーターベトナムが初めて開き、首都ハノイの会場に自動車のディーラーなど60人余りが集まりました。

トヨタ自動車の担当者がハイブリッド車の性能やメリットなどについて説明したほか、バッテリーの模型などの展示や試乗会も行いました。

会場の敷地内をハイブリッド車で走行した男性は「燃費がよくて、環境も守れるのであれば、ベトナムにも早く導入してほしい」と話していました。

ベトナムでは経済発展に伴って大気汚染が深刻化していて、ハノイでは車の排気ガスなどに含まれる大気汚染物質、PM2.5の1日当たりの平均の濃度が、WHO=世界保健機関の環境基準を超えた日が、ことし1月から3月までで78日に上り、基準の10倍となる1立方メートルあたり250マイクログラムとなった日もあったということです。

トヨタモーターベトナムの梶川真二郎副社長は「今のベトナムには電気自動車用のインフラが整っていないので、環境に貢献するにはハイブリッド車がいちばん適していると思う。多くの人に知ってもらいたい」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170602/k10011005041000.html?utm_int=news-business_contents_list-items_010