【台北=伊原健作】シャープの戴正呉社長は27日、親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業と共同で検討している米国の液晶パネル工場への投資額が「8千億円を超える規模になるだろう」と明らかにした。また東証1部への復帰は6月末にも申請し、来年3月末までに実現させる方針も示した。

 同日午後、台北市内で一部メディアの取材に応じた。米国のパネル工場は中小型を想定し、「スマートフォン(スマホ)に限らず自動車や航空、防衛などで高付加価値品への応用ができる」と狙いを明かした。建設の時期や場所は「まだ確定していない」という。

 今後の成長に向け日本の電機大手からの事業買収を検討する方針も改めて明らかにした。鴻海・シャープは東芝の半導体メモリー事業買収にも参画している。
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