【烏鎮(中国浙江省)時事】米グーグル傘下、英ディープマインド社が開発した囲碁人工知能(AI)「アルファ碁」と、「世界最強」とされる中国人棋士、柯潔九段による3番勝負の最終局が27日、中国浙江省の烏鎮で行われ、黒番のAIが中押し勝ちした。AIは3連勝した。AIと人類の頂上決戦として世界的な注目を浴びた同シリーズは、AIが圧倒的な強さを見せつける形で幕を閉じ、目覚ましい進化を続けるAIが、囲碁の世界でも人間を凌駕(りょうが)したことが浮き彫りになった。
 初戦は、序盤から果敢に攻めた柯九段にAIが完璧に対応。終始勝負をリードしたが、終盤に緩んだ手が増え、結果は半目の僅差で敗れた。第2局は中盤まで互角のせめぎ合いが続いたが、終盤、勝ちを意識し力んだ柯九段がミスを連発。AIが一気に優勢を広げ、連勝を決めた。
 アルファ碁は昨年3月、韓国のトップ棋士との5番勝負に4勝1敗で圧勝。当時は「AIがトップ棋士に勝つにはまだ10年はかかる」とみられていたが、自ら学習を積み重ねる「ディープラーニング(深層学習)」技術によって驚異的な成長を見せ、世界を驚かせた。(2017/05/27-16:24) 
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