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【EU】ルペン候補を上回るECBの「危険度」 [無断転載禁止]©2ch.net
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2017/04/29(土) 06:08:47.81ID:CAP_USER
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[ロンドン 27日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 社債市場にとっての危険度は、フランスの極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首より欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の方が高いかもしれない。

仏大統領選は反ユーロを掲げるルペン氏が決選投票で勝利する公算が小さくなり、高リスク企業の借り入れコストは過去最低水準近くに下がった。一方、ドラギ総裁が債券買い入れを縮小すれば、借り入れに励んできた企業は、市場に起こるであろう調整の波をもろにかぶることになる。そしてルペン氏が敗れ去れるなら、ドラギ氏がこうした政策変更に踏み切る公算はさらに高まる。

仏大統領選は決選投票まで2週間弱だが、債券投資家は既にルペン氏の敗北を見込んで浮かれている。投機的等級社債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドを示す「マークイットiTraxxクロスオーバー指数」は今週だけで30ベーシスポイント(bp)以上縮小して266bpを付けた。これは2016年以降の平均を60bp近く下回る水準で、直近の信用ブームが弾ける前にあたる06年と07年の平均に一致する。

「マークイットiBoxxBBB指数」によると、投資適格級で最も低い格付けの「BBB」の社債はスワップ金利に対するスプレッドが151bpとなり、2015年以来の平均を30bp近くも下回った。

実際のところ世界経済は復調しつつある。IHSマークイットの3月ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は2011年4月以来の高水準を付けた。企業は利益が増加し、相対的に借り入れは減っている。

しかし、それ故に企業の借り入れ意欲は強まっているようだ。ムーディーズによると、投機的等級の新規の借り手は第1・四半期の負債の対EBITDA(利払い・税・償却前利益)比率が平均6.3倍と、四半期としては2010年以来の高水準を記録した。25日にはドイツの医薬品大手フレゼニウス(FREG.DE)が同業の米エイコーン(AKRX.O)を買収したが、これによりフレゼニウスの債務はEBITDAの3倍を超えた。

債務負担の増大で、企業は次に訪れる局面に向けた立ち位置が悪くなっている。ECBは既に国債買い入れの縮小に着手した。ドラギ総裁は27月の理事会で買い入れ規模の一層の縮小は示唆しなかった。しかし今や景気は上向きつつあり、総裁は現在月額80億ユーロ規模の社債を含めた債券の購入額をさらに減らさざるを得なくなる事態はあり得る。そうなれば国債と社債の利回りはいずれも上昇する。

政治リスクが後退し、ECBとしては買い入れ規模を維持する理由は薄れている。ドラギ総裁はルペン氏よりも恐ろしい存在だと証明されるかもしれない。

Neil Unmack

●背景となるニュース

*欧州中央銀行(ECB)は27日の理事会で政策金利を据え置き、国債買い入れペースも維持した。ECBは今月初めに債券買い入れ規模を月額800億ユーロから600億ユーロに縮小した。

*「マークイットiTraxxクロスオーバー指数」が示す投機的等級社債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは27日に268ベーシスポイント(bp)となった。これは1000万ユーロを借り入れた企業の破綻保証コストが26万8000ユーロであることを意味する。4月18日時点のスプレッドは299bp、同25日は266bpだった。

2017年 4月 28日 3:30 PM JST
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