[ウィーン 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ECBは今年いっぱい資産買い入れと金利政策を現状で維持する方針だが、来年以降の政策については今年後半に決める見通しだとの見解を示した。22日発行のオーストリア誌プロフィールが伝えた。

総裁は同誌とのインタビューで、「われわれは2017年に関しては政策が決まっている。債券買い入れを縮小した水準で続け、金利構造については現状を維持する」と説明。

「今年の後半には、われわれは17年末以降について政策を決める」と続けた。

ドイツのショイブレ財務相は20日、ECBが米連邦準備理事会(FRB)に倣い、金融緩和策の解除に着手することは悪い考えではないとの見方を示している。これに対しノボトニー総裁は、ユーロ圏の状況を勘案するとまだ解除はできないと指摘した。

「米国は事実上の完全雇用に達し、インフレ率は2%に近い。ユーロ圏では失業率は10%程度で、インフレ率の上昇は緩やかなペースにとどまっている」と述べた。

2017年 04月 24日 08:31
http://jp.reuters.com/article/ecb-nowotny-idJPKBN17P121?il=0