【パリ=黄田和宏】24日アジア・オセアニア時間早朝の外国為替市場で、ユーロが主要通貨に対して急伸した。対ドルでは一時1ユーロ=1.09ドル台に上昇。昨年11月以来、5カ月半ぶりの高値をつけた。23日投開票のフランス大統領選の第1回投票で、独立系中道候補のエマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相が首位で決選投票に進む見通しとなり、投資家の不安心理が後退した。

 大統領選の結果予測では2位に極右政党、国民戦線のマリーヌ・ルペン党首がつけており、5月7日の決選投票でマクロン氏と争う見通しだ。選挙前には、ルペン氏と急進左派のジャンリュック・メランション氏が決選投票に残る可能性も意識され、投資家は警戒感を強めていた。事前の世論調査によると、決選投票ではマクロン氏がルペン氏に勝利するとみられている。


2017/4/24 4:41
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK23H1G_T20C17A4000000/