厚生労働省は21日、優れた新薬を早期に実用化するための「先駆け審査指定制度」の対象に、製薬会社バイオジェン・ジャパン(東京)のアルツハイマー病治療薬など5品目を指定した。この薬は患者の脳内に蓄積するアミロイドベータというタンパク質を減らし、病気の進行を抑えると期待されている。

 免疫の働きを利用するがん治療薬オプジーボについても、胆道がんへの適用を審査する。オプジーボの適用は皮膚がんや非小細胞肺がん、腎細胞がんなどへと拡大が続いている。

 ほかにデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療薬なども指定された。

 指定の薬は、薬事承認の手続きが優先的に扱われ、通常1年かかる承認審査が半年に短縮される。〔共同〕

2017/4/22 0:12
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO15633260R20C17A4CR8000/