JR北海道は12日、2016年度の鉄道運輸収入(速報値)が前年度比1.1%増の734億4500万円(前年度726億3000万円)となり
2年連続の増収になったと発表した。
16年3月26日に運行を始めた北海道新幹線の開業効果や、訪日外国人(インバウンド)の利用増加が収入増につながった。

16年度の北海道新幹線(新函館北斗−新青森)の利用客は、在来線中心だった前年度の同区間を60.4%上回った。

また16年度は新千歳空港駅の1日平均乗降人員が前年度比4%増となり、今年3月には月間で初めて100万人を突破するなど、
札幌圏を中心に外国人観光客の利用が増加。
外国人向け特別企画乗車券の売り上げが前年度より6億円増えて28億円となり、増収を後押しした。

 一方、昨夏の台風被害などが響き、札幌と函館、釧路、旭川を結ぶ都市間3路線では、
前年度より1日平均の利用者が10.6%減った。
さらに高速道路の延伸や15年8月廃止の「北斗星」など夜行列車が運行されなくなった影響で、収入が計48億円、下押しされたとしている。

https://mainichi.jp/articles/20170413/k00/00m/020/058000c