0001朝一から閉店までφ ★
2020/08/01(土) 15:48:02.62ID:CAP_USER著者 : オトナンサー編集部
アドバイザー : 牧野和夫(まきの・かずお)
涼しげな見た目の「わらび餅」ですが、実は多くのわらび餅は、ほとんどわらび粉が入っていなかったり、全くわらび粉が入っていなかったりするようです。法的問題はないのでしょうか。
夏になると和菓子店やスーパーに並ぶ機会が増える「わらび餅」。涼しげな見た目で、きな粉や黒蜜とともに楽しむ人も多い和菓子です。わらび餅はその名の通り、ワラビから取れる「わらび粉」を使った菓子だと思いがちですが、実はスーパーなどで買える安価なわらび餅は、ほとんどわらび粉が入っていなかったり、まったくわらび粉が入っていなかったりするようです。
かつて、偽装表示が大きな社会問題になったことがありましたが、わらび餅に法的問題はないのでしょうか。芝綜合法律事務所の牧野和夫弁護士に聞きました。
多くはでんぷんが主材料
Q.市販のわらび餅で、ワラビから取ったわらび粉を使っていない、あるいは、ほとんどわらび粉を使っていない商品があるのは事実でしょうか。
牧野さん「わらび餅は、古くはワラビの粉(わらび粉)から作られていましたが、現在、わらび粉は希少でとても高価になったため、わらび粉を使ったわらび餅は極めて少数です。現実には、他の植物から取ったでんぷんが主材料でも『わらび餅』として売っていることが多いようです。中には、まったくワラビの粉が入っていないものもあると思われます」
Q.なぜ、わらび粉の量が少ない、あるいはまったく使っていないのに「わらび餅」と名乗れるのでしょうか。
牧野さん「食品の表示については、2015年に食品表示法が施行され、包括的、かつ一元的な制度が創設されました。具体的な表示のルールは食品表示基準(2015年内閣府令10号)に定められており、食品の製造者、加工者、輸入者、または販売者に対して、食品表示基準の順守が義務付けられています(同法5条)。
食品表示基準には、『わらび餅』等の加工食品の表示に当たって、加工デンプンを使っている場合は、添加物として加工デンプンを表示する必要がありますが、一方で、どういった製品が『わらび餅』と名乗れるかについては明記されていません。
つまり、わらび粉使用の有無と表示についての規制がないため、わらび粉を使っていなくても『わらび餅』と名乗っていると思われます」
Q.わらび粉を使っていない、あるいは少量使っていてもサツマイモなどのでんぷんが主原料の菓子を「わらび餅」として売ることに法的問題はないのでしょうか。
===== 後略 =====
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