ご飯をダムの形に盛りつけ、ルーを貯水池部分に見立てたカレーライス「ダムカレー」が人気だ。
ブレークのきっかけは民主党政権下の公共事業見直し政策という。
10月末現在、44都道府県で計約130種類が販売され、全国制覇まであとわずか。
レトルト版の販売計画もあり、その勢いはとどまるところを知らない。

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「ダムライター」として活動し、ダムの基礎知識を紹介した「ダムマニア」などの著書がある
宮島咲(さき)さん(45)によると、ダムカレーが本格的に広まったのは平成21年ごろ。
当時の民主党政権は「コンクリートから人へ」などと掲げ、ダム建設など公共事業の見直しを目指していた。

これに対し、国土交通省などダム管理者が「ダムの大切さを広めよう」と勉強会を開催。
参加した宮島さんが地域振興策としてダムカレーを提案したところメディアで取り上げられ、注目が集まった。

実は宮島さんは割烹(かっぽう)「三州家」(東京都墨田区)などを経営しており、
すでに19年から店でダムカレーを提供していた。
今でこそ地域おこしの重要なツールになったが、
「当時はとにかく、ダムに人を呼びたかった」と振り返る。

それまでダムをイメージしたカレーといえば、
昭和40年代から富山県・黒部ダム近くで提供する「黒部ダムカレー」ぐらいだった。
それが平成21年以降、全国各地で普及し始めた。

今年はタレントのマツコ・デラックスさんがテレビ番組で紹介した効果もあり、
昨年8月末の約90種類が、今年10月末には約130種類に。
地域でみても、イベントでの単発品も含め44都道府県で販売されたという。

>>2以降に続く

写真:「Lake side cafe」の「宮ケ瀬ダム放流カレー」。ライスに刺さったソーセージを抜くと、ルーが“放流”される”
http://www.sankei.com/images/news/171112/wst1711120005-p1.jpg
写真:国内最古のダム式ため池をモデルにした「狭山池ダムカレー」。モデルとなった狭山池を眺めながら楽しむことができる
http://www.sankei.com/images/news/171112/wst1711120005-p2.jpg
写真:「狭山池ダムカレー」のレトルト版。ライスを池の形に仕上げる方法は、帝塚山学院大のホームページで公開中だ
http://www.sankei.com/images/news/171112/wst1711120005-p3.jpg

以下ソース:産経west 2017.11.12 08:00
http://www.sankei.com/west/news/171112/wst1711120005-n1.html