◇アラブ諸国のカタール断交について協議

 【ワシントン会川晴之、高本耕太】トランプ米大統領は6日、サウジアラビアのサルマン国王と電話協議した。サウジやエジプトなどアラブ諸国が、過激派への資金提供を理由にカタールと断交したことについて協議した。

 ホワイトハウスによると、両首脳は、過激派組織「イスラム国」(IS)などを念頭に、テロ資金の供給遮断が極めて重要との認識で一致したほか、中東地域から過激派組織の排除が目標であることを確認した。またトランプ氏は、地域の安定やテロとの戦いを進める上で、サウジやカタールなど湾岸6カ国が加盟する湾岸協力会議(GCC)の結束が重要との考えを伝えた。

 ただトランプ氏はこの日、サウジなどがカタールとの断交を表明したことについて「中東訪問時に私が『過激主義への資金提供を断たなければならない』と述べると、各国指導者はカタールを指し示した」とツイート。自身の言動が断交の引き金だったと主張し、サウジなどの断交方針を支持した上で「訪問の成果がすでに出始めている」と投稿していた。

 スパイサー米大統領報道官は大統領のツイート後に開かれた会見で「すべての当事国と連携し、緊張が速やかに緩和されることを願う」と大統領の発言を修正した。

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