0001和三盆 ★
2017/04/26(水) 15:29:03.11ID:CAP_USER艦艇や潜水艦にとって大きな脅威である機雷には、直接触れて爆発するタイプだけでなく、付近を通過する艦艇や潜水艦を磁気や音響、水圧の変化などで感知して爆発するといった、さまざまなタイプがある。さらに近年は、探知しにくい“ステルス機雷”も増えているという。
海自が運用している水中無人機のうち、S7はうわじま型掃海艇とやえやま型掃海艦に、より新しいS10はひらしま型掃海艇とえのしま型掃海艇に搭載されている。作業の流れとしては、いずれも船のソナーで機雷の存在を探知した後に発進し、機雷のそばに爆雷を仕掛けてから帰投。S7やS10を回収後に現場を離れ、信号を送信して爆雷を爆発させて処分する。
以前は隊員が潜って機雷に接近し、爆雷を仕掛けていたが、爆発の危険があることに加え、潜水病にかかる恐れもあった。海自関係者は「水中無人機の登場によって、隊員にかかる負担は大幅に軽減された」と話す。
いずれの機体も機雷に感知されにくい素材を使っており、特にS10は繊維強化プラスチック(FRP)に覆われた上に、エンジン音も静かなのが特徴だ。水中を航行中も、電力の供給や信号による指令などは船上とつながったケーブルを通じて行われる。
潜航速度は4〜5ノットほどで、海中でも潮流に逆らって進めるだけの馬力はある。操縦は船上で行い、搭載カメラの画像を見ながら機雷に接近して爆雷を設置する。
日本の掃海能力は世界有数のレベルを誇り、湾岸戦争後の平成3年には中東・ペルシャ湾に掃海部隊が派遣された。安全保障関連法で新たに設けられた集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」でもペルシャ湾の入り口にあたるホルムズ海峡での掃海活動が想定されている。
掃海能力が高い背景には、第2次世界大戦中に米軍が日本の周辺海域に敷設した無数の機雷を取り除くため、戦後長きにわたって続けられた掃海活動の蓄積がある。現在でもほぼ毎年、東京都の硫黄島で機雷の処分訓練を行うなどして練度の向上に努めている。
現代でも機雷が用いられる背景にあるのは、機雷が持つ「戦略兵器としての特性」(海自関係者)だ。
例えば有事の際、実際には機雷を敷設していないのに相手国が「東京湾に敷設した」などと宣言したら、機雷が存在しないことを証明するまで探し続けねばならない。
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