0001オムコシ ★
2017/04/09(日) 02:00:18.10ID:CAP_USER窓越しにみえる朝焼けや夕暮れの様子、窓の向こうで生活する人々の姿、そして窓ガラスに映ったカメラを構える自身の姿…。大阪市浪速区の「ギャラリー1616」で4月20〜23日に開く初の個展「病室写真家TAKA展−傾斜45度高さ1メートルの世界−」には、そうした写真約50枚を含む計100枚を展示する。
いずれも昨年夏から入院した闘病生活中に撮りためた。タイトルの「傾斜45度」はベッドからの、「高さ1メートル」は車いすからの視線を意味しているという。
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不動産会社の営業マンだったTAKAさんは約20年前、デジタルカメラ購入をきっかけに独学で撮影手法を学び、イベントやセミナーなどに出向いて撮影。45歳の時に独立し、不動産業を営む傍ら写真家として活動してきた。
平成27年秋、突然、背中に激痛を覚えた。病院でも原因がはっきりせず、体中に広がった痛みに耐えながら仕事を続けたが、昨年7月、これまでにない強い痛みで一歩も歩けなくなった。精密検査の結果、血液のがん「多発性骨髄腫」と判明。全身の骨ががん細胞に蝕(むしば)まれ、骨折も確認された。医師からは完治が極めて難しいと告げられ、緊急入院。絶対安静で治療に取り組む日々が始まった。
「最初はまさか自分がとショックだった。でもたくさんの友人が応援してくれて元気になることが恩返しだと考えるようになった」
苦しい闘病生活はほとんどベッドで過ごした。当然、目に入るのはごく限られた光景だけ。普段より早く目が覚めたある朝、窓越しにみた朝焼けに心を奪われた。「初めてみる美しさだった。だんだん色が変わっていく様子に感動したし、自然ってなんて素晴らしいんだと」。病室に持ち込んでいたカメラで夢中になってシャッターを切った。
その日から早起きが日課となった。朝焼けだけでなく、夕暮れや夜景も撮影するように。車いすに乗れるようになると、被写体は増え、病院周辺で生きていく人々や自然も撮った。
ある日、医師から「入院生活を楽しんでいる患者さんがいるのはほかの人にも励みになる」と勧められ、いくつかの写真を病院内に展示。「(同じように病気で苦しむ人に)少しでも、生きる勇気や元気につながるなら撮り続けよう」と思い、「病室写真家」として活動することを決めた。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00000103-san-soci