IN HER CAR ドライブ in ウクライナ 彼女は「告白」を乗せて走る

見るのが苦痛にならないわけがないタイトル。とりあえず極東の素人ドラマみたいなことはまったくないので
安心して見れる。ちょっとヒロインの表情がネタ化しがちなタイプかな。
勇敢なラストが熱い。0秒で台無しにされるけど…

まちがいなく、ソ連解体後のロシアは自国民にどん底の生活を強いつつソ連構成国の離反を阻止して
将来再併合する工作を一秒も欠かさなかった。ウクライナにはプーチンにクスリで顔を焼かれた大統領候補までいたし、
親ロシア派大統領のヤヌコーヴィチ御殿はウクライナ国民を激怒させた。
ヤヌコーヴィチを暴動で追放させられた報復でプーチンが決行したクリミア占領。あれを許したのはバラクオバマだった。
オバマがNATOと組んでキエフ市民を焚きつけた時、プーチンに侵略カードがあることをオバマはまったく考えていなかったのだ。
あるいは、すでに「アメリカは世界の警察官ではありません!」とその前年に吐露していたオバマが、
「これはわたしの仕事ではない」と決めつけ、耳をふさいだか。

ウクライナはロシア圏以外との相互安全保障を約した関係がなにもなく、国内はロシアの工作と国民自身の我欲が
入り乱れた腐敗構造を形成している。ウクライナ国民が西側の兵器のいわば試し撃ちに、すでに2年以上従事しているのは
なぜか。独力でロシアの支配下から離脱できなかったウクライナしか背負えない、誰も代わりをしてくれない業だからだ。
オバマも同じ。奴隷の末裔に向けられた、全世界からのむき出しの悪意になんの知恵も勇気も示せないままヒロシマに逃げた、
あの勘違い男の尻拭いを今われわれはやっている。