建通新聞の記事からは、そう悲観的にならなくてもよさそう。

https://www.kensetsunews.com/archives/305782
技術的な検討開始へ/事業主体などメトロと協議/東京都の地下鉄8号線延伸
[ 2019-04-03 4面 ]

東京都は、江東区で計画している地下鉄「東京8号線」(東京メトロ有楽町線)の延伸に
向けて、鉄道施設の構造や設備、運行計画などの技術的な検討に乗り出す。地下鉄事
業者として専門的知見を持つ東京地下鉄の協力を得て、具体的な検討を進めたい考
えだ。
一方、事業主体や費用負担などのあり方についても今後、東京地下鉄などを含めた関係
者間で協議を進める。 8号線延伸は、有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅を結ぶ長さ約
5.2qの構想。途中に東西線東陽町駅との接続や2つの新駅を設ける計画で、豊洲と
住吉は既に乗り入れ可能な駅構造となっている。区が2017年3月にまとめた調査報告
では、概算建設費が約1420億円、経済波及効果は約4028億円を見込む。

整備や運営を担う事業主体は、まだ固まっていない。ただ、メトロの複数駅を接続する計
画であることや、整備段階での技術的観点、既存路線を含めた運行面などを踏まえ、
都としては「東京メトロによる整備、運行が合理的」と考えている。
 一方、東京地下鉄側は08年に開業した副都心線を最後として、基本的に新線を整備
しない方針を示している。新線整備の協力を求められた場合は「経営に悪影響を及ぼさ
ない範囲内で行う」とのスタンスだ。
 都は今後、延伸に向けた技術的な検討を東京地下鉄に依頼するほか、あわせて整備
主体などに関する協議も進めたい考え。東京地下鉄との整備主体に関する協議・調整が
整わない場合は、第三セクター方式による整備を検討することになる。三セク整備の場
合は、株式会社としての体制整備、出資を含めた費用負担、東京地下鉄の人的・技術的
協力や運営主体としての参画などを調整する必要がある。
 整備に向けた補助制度は「地下高速鉄道整備事業費補助」を適用する案が有力で、
建設期間は約10年を想定している。