ソニーの音楽子会社が平成元年に量産を終了したレコードの自社生産を復活すると発表し、レコードへの注目が集まる中、20世紀のポピュラーミュージックの変遷をたどる展覧会「世界を変えたレコード展」が、大阪・梅田のグランフロント大阪北館、ナレッジキャピタルイベントラボで開かれている。23日まで。
 本展は、金沢工業大学ポピュラー・ミュージック・コレクションが25年かけて収集した24万枚ものレコードの中から、えりすぐりの約5千枚を展示する。
 1955年に生まれたロックンロールや、当時の若者をとりこにしたエルビス・プレスリーらを紹介する「ロックの誕生と発展、拡大」、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランをはじめとする歌詞に込められたメッセージ性を尊んだ「メッセージ、プロテスト・ソング」など、7つのテーマでレコードジャケットをカテゴライズ。全長50メートルにも及ぶポピュラーミュージックの大年表をはじめ、時代を象徴するレコードや雑誌、書籍などの資料も合わせて展示される。
 同展のデザインや展示に関わった金沢工業大建築学部の宮下智裕准教授は「若い人たちは一時代を築いた音楽の変遷を、大人は背伸びをして街のレコード店でお気に入りのアーティストを探した当時のことなどを振り返ることができるのでは」と話す。音楽ファンのみならず、20世紀という時代の創造性が改めて見直せる展覧会となっている。無料。

以下ソース:http://www.sankei.com/west/news/170703/wst1707030018-n1.html(産経WEST)