新しいものにすぐ食いつく泥助には理解できない記事

最新テクノロジーを採用していないiPhoneがなぜ強いのか
サムスンやファーウェイはなぜ最新テクノロジーの採用にこだわる?
https://japanese.engadget.com/2019/09/22/iphone/

技術面で他社に先行を許しながらも、iPhoneが高い人気を博し続けているのでしょうか。
それはやはり技術とインターフェイスのバランスが良く、使い勝手を重視しているが故といえるでしょう。
最近であれば折り曲げられるディスプレイを採用したスマートフォンなどがそうであるように、
先端のテクノロジーを採用したスマートフォンは確かに"凄さ"を感じさせますが、一方で粗削りな部分も多く、
実装の仕方によっては逆に使い勝手を損ねてしまうケースも少なからずあります。

ですがiPhoneは元々、必ずしも先端を追わずにユーザーの使い勝手に配慮しながら機能を追加していくのが上手く、
機能と使い勝手のバランスの良さが支持を集める要因となっていました。
実際、日本では未発売の初代iPhoneは2Gのネットワークにしか対応していませんでしたし、
カメラは200万画素と、当時の国産フィーチャーフォン(ガラケー)より低い性能でした。
にもかかわらず、全面タッチのディスプレイと使い勝手の良いインターフェースによってそうした性能差を感じさせることなく、大きな支持を得たのです。

その使い勝手とバランスの良さを支えているのが「iOS」の存在です。
チップセットだけでなくOSも独自で用意し、機能とインターフェースの融合を細かなレベルまで調整するというのは、汎用のAndroidを使っている他のスマートフォンメーカーには難しいもの。
それだけに、ハードとOSを一体で開発し、ユーザビリティを高めていることこそが、ある意味でiPhoneの最大の強みといえる訳です。

それに加えてApp Storeによるアプリなどのエコシステムをしっかり構築し、
ハードだけでなくプラットフォームとしても大きな存在感を示していることも、iPhone、ひいてはアップルの強みといえるでしょう。
他のAndroidスマートフォンメーカーにはない二重、三重の強みを持っているからこそ、iPhoneは必ずしも最新のテクノロジーにこだわる必要はないといえる訳です。

裏を返せば、プラットフォームをAndroidに依存している他社がiPhoneと差異化して特徴を打ち出すには、
ハイエンドモデルでは特に最新テクノロジーを積極的に取り入れる以外に手段がない、という見方もできるでしょう。
サムスンやファーウェイなどが最新テクノロジーの採用にこだわるのは、強いプラットフォームを持たないハードウェアメーカー故の弱さがあるからこそ、ともいえそうです。