>>653
フランスは移民のイメージが強いが、移民の人口への寄与はさして大きくないと、フランス国立人口研究所が論文を出してた
というのも、中期的には移民は移民先の社会の出生率に染め上げられていく傾向があるからである(ただし、移民への特別な隔離がなされる場合を除く)

政策どうこうを言うよりも、なぜそのような政策が実行されるのかという点が重要で、そのためには社会の有り様を包括的に見る必要がある
フランスの場合、出生率を2.0近辺で維持しようとする社会的な合意があることの影響が大きいように思える
普仏戦争に負けてから、主に軍が中心となって、「人口減少ヤバイヤバイ」と言い続けてたことで、国民の考え方を変えた

一応は政策について言っておくと、「夫婦」の単位ではなく「子供」に直接的な保障を行う政策が主となってる
その結果として、「結婚」と「出産」の相互性が消滅(婚外子の割合が半数を超える)ため、出産(→育児)のハードルが下がった
現代の先進国においては、おおむね婚外子割合と出生率は相関している