>>8

空間分解能は、CTの方が優れている(細かい)。
つまり組織構造の解析向き。

濃度分解能は、MRIの方が優れている(コントラストがハッキリ)。
つまり体液や血流など流体解析向き。

なんで臓器毎で向き不向きがある。
ちな検査時間はCTの方が短い。

・頭部
MRIが圧倒的に優れている。
くも膜下出血の疑いなどで緊急搬送されたら真っ先行うのがMRI。
造影剤を使わなくてもOK

・肺
CTが圧倒的に優れている。
MRIで空気は描出できないから。

「肺癌は胸部X線検査を行っている」というのも注意。
胸部X線は肺の半分強しか見えていない。
CTは身体を輪切りにした状態で撮影をするんで、肋骨や横隔膜に重なっている部分や小さな病変も描出できる。

・内臓
MRIとCTは同等。
MRIでは見えない胆石や腎結石など石灰化は、CTで解析可能。
逆にCTで見えない腫瘍・腫瘤は、MRIで解析が可能。
細胞は癌化すると血流が多くなる特徴を抽出できるから。

なので癌治療後の経過観察検査ではMRIとCT両方を定期的に受けねばならず、
費用的に痛手になる。

・子宮や卵巣、前立腺など骨盤領域
MRIが優れている。