東京大学が「因果を打ち破って充電」する量子電池を発表

 因果を破って充電します。

 東京大学で行われた研究により、因果律の壁を打ち破る新たな手法によって、従来の量子電池の性能限界を超えることに成功しました。

 これまで私たちは古典的な物理学も量子力学でも「AがBを起こす」と「BがAを起こす」いう因果律が存在する場合、一度に実行できるのは片方だけであると考えていました。

 しかし新たな充電法では、2つの因果関係を量子的に重ね合わせる方法が用いられており、「AがBを起こす」と「BがAを起こす」という2つの因果の経路から同時に充電することに成功しました。

 研究者たちはこの方法を使えば、既存の量子電池の充電能力を高めることができると述べています。

 しかし因果律を破るとは、具体的にどんな方法なのでしょうか?

 今回はまず因果律を打ち破る不確定因果順序(ICO)と量子電池の基本的な仕組みを解説し、その後、2つの量子世界の現象を組み合わせた今回の研究結果について紹介したいと思います。

 研究内容の詳細は2023年12月13日に『Physical Review Letters』に掲載されました。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

ナゾロジー 2023.12.27 Wednesday
https://nazology.net/archives/142135