アングル:「声」は誰のものか、AIクローンに抵抗する声優たち

[メキシコ/ロンドン/ヨハネスブルグ 20日 トムソン・ロイター財団] - コロンビア人声優のアルマンド・プラタ氏は、首都ボゴタのショッピングモールのCMやポルノ映画のナレーション、大手銀行のCMといった仕事を受けたことはない。
 ところが、自分の声による会話や売り込み文句が色々なところから鮮明に聞こえてくるではないか。
 許可した覚えもなければ、ギャラももらっていない。

 プラタ氏を戦慄(せんりつ)させたのは、もちろん記憶力の減退に対する不安などではなく、少し鼻にかかった人工音声だった。
 自分の声が人工知能(AI)によってひそかに複製され、ベテラン声優であるプラタ氏の大切な資産と、表現者としての選択権、自分の声に対する権利を奪っていたのだ。

 「スペイン語の音声として最も多く複製され、利用されているのは私の声だと思う」とプラタ氏。
 快活で太い声の持ち主で、声優としてのキャリアは50年、コロンビア声優協会の会長を務めている。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

ロイター 2023年10月29日午前 8:02
https://jp.reuters.com/world/us/O7N7PLXVXFKIXOXQ5GDMEHVGUM-2023-10-28/