東工大発elleThermoと旭化成、身の回りの環境エネルギーを収集してIoT端末などのシステム電源へ活用する技術を開発 - ロボスタ
https://robotstart.info/2023/08/10/energyharvesting-akm-ellethermo.html

2023年8月10日 By ロボスタ編集部

elleThermoと旭化成エレクトロニクスは実証実験を実施し、旭化成エレクトロニクスの身の回りに存在するわずかな環境エネルギーを収集(ハーべスティング)してIoT端末などのシステムの電源電圧に変換するデバイス昇圧DC/DCコンバーターAP4470ならびにAP4473と、elleThermoの半導体増感型熱用電池(Semiconductor-Sensitized Thermal Cell:STC)を活用し、低温帯(80~90℃)の熱を電気信号に変え、Bluetooth通信及びLEDの点滅を確認したと発表した。


80℃の恒温槽の熱で2時間以上の電気信号送信、90℃の水中下で発電し赤色LEDが点灯

東工大発ベンチャー企業elleThermoは色素増感型太陽電池における「色素の光励起」を「半導体の熱励起」に変えて発電する熱エネルギー変換技術STCの研究開発を進めており、旭化成エレクトロニクスはエネルギーハーベスティング向けの独自の回路技術により、一次電池を使用しないサステナブルなシステムの実現を目指している。

これまで、身の回りの小さな環境エネルギーは収集されずに、捨てられていたが、旭化成エレクトロニクスは独自の回路技術により、「1μWで起動開始する昇圧回路」と「収集したエネルギーのうち、26nAで動く充放電制御回路」をワンチップに内蔵した、昇圧DC/DCコンバーターを開発し、身の回りの小さな環境エネルギーの収集に取り組んでいる。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。