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内部が結晶化した白色矮星の想像図。白色矮星の保持した熱は宇宙空間へと逃げ、中心部から結晶化していくと考えられる。今回初めてHD 190412 Cにて結晶化の観測的証拠が見つかった(Credit: Travis Metcalfe & Ruth Bazinet, Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)

「白色矮星」は “宇宙最大のダイヤモンド” と例えられることがあります。現在の宇宙に存在する白色矮星は全体がダイヤモンドのように結晶化しているわけではないため、厳密に言えば誤りなのですが、サザンクイーンズランド大学のAlexander Venner氏らの研究チームは、地球から約104光年の距離にある白色矮星「HD 190412 C」で結晶化が始まっている証拠を観測しました。白色矮星の結晶化が直接の観測結果から確かめられたのは今回が初めてです (※1) 。

※1…2004年に「BPM 37093(ケンタウルス座V886星)」という白色矮星について、全体の約90%が結晶化していると推定した研究結果が発表されていますが、これは星震のデータをモデル化した研究であり、間接的な証拠に基づいています。これに対し、HD 190412 Cを対象とした今回の研究は、白色矮星から放出される光を直接観測して推定したものです。


※以下省略。記事全文はソース元にて

2023-06-22
https://sorae.info/astronomy/20230622-hd190412c-diamond.html