0001北条怜 ★
2022/10/25(火) 21:40:17.34ID:UrIxIge0そんな研究を京都大の矢野修一助教らのグループがまとめた。アリはハダニにとって天敵。足跡を感じ取って、近づかないようにしていることを実験で確かめた。
ハダニは、1匹で数百の卵を産み、10日もするとその子どもが産卵を始める。一気に増えて葉を枯らすうえ、進化が早いために農薬への耐性もつきやすいやっかい者だ。
しかし、自然界ではそこまで増えない。矢野さんらは、アリに食べられているだけでなく、アリを避けて行動範囲を狭めているのではないかとの仮説を立て、検証した。
アリが歩いた葉と、そうでない葉を並べ、2種類のハダニ(ナミハダニ、カンザワハダニ)がどちらへ進むかを調べた。
すると、アミメアリを使った場合で、どちらも4分の3の個体が足跡のないほうへと進んだ。ハダニを食べないクロヤマアリを使っても、同様に差がはっきり出た。
茎が枝分かれしたインゲンマメを使い、足跡のある枝とない枝のどちらへ登っていくかを調べても、やはり足跡のないほうを好む結果が出た。
さらに、アリの足跡の成分を抽出。紙に塗った実験で避けることを確かめた。
アリはどこにでも数多くいて、野外のあちこちを歩き回っている。しかも、足跡の効果は1時間以上は続く。
つまりハダニ目線でみると、自然界は「アリ出没注意」の看板だらけ。立ち入れない場所、進むことができない枝が多いために、自由に広がることができず、大発生が抑えられているのではないかという。
この結果は、農薬として生か…
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