実験にはNASAが試作したローバーを使い、米国と日本の宇宙飛行士やエンジニア計6人が参加する。メンバーを交代しながらローバーの中で生活する。月面探査を模擬して宇宙服を着用し、車両を降りて砂漠の調査も実施する。ローバーでの居住に必要な機器や宇宙服、ロボットの性能などを確かめる。10月22日まで実施する予定だ。

米国のアルテミス計画では、「アポロ計画」以来五十数年ぶりとなる最短2025年の月面再着陸を目指している。継続的な有人探査を目指しており、30年をメドに人間が居住・作業できるローバーを投入する計画だ。ローバーはJAXAがトヨタ自動車などと研究開発を進めてきた。NASAは一連の実験の目的を、「アルテミス計画で重要な役割を担うローバーの技術開発を支援するため」と説明している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC148QI0U2A011C2000000/