開いた口の大きさが約2メートルにも達する巨大サメ「メガロドン」やカエル、ヘビなどさまざまな生物の歯の標本200点超が、岡山県笠岡市の市立カブトガニ博物館で紹介されている。同館は「一口に歯と言っても、生き物やその生態によってさまざまな形がある。歯の役割を知ることを通じ、生命や自然への興味を深めてもらえたら」と来館を呼びかけている。

巨大な口を開いたときの大きさは約2メートルもある。約1600万〜200万年前に生息していたメガロドン(ムカシオオホオジロザメ)のあごの骨格標本だ。メガロドンは地球上にあらわれたサメの中で最も大きなサメとされる。比較のために置かれたホオジロザメの骨格標本よりもはるかに大きい。

同館で開かれている生物の歯の特別展では、さまざまな生物の歯の標本について解説。例えばサメなどの肉食動物の歯にはのこぎり状の「セレーション」と呼ばれる部分がある。ステーキナイフのように肉を切りやすくするための構造で、メガロドンやティラノサウルスなどの肉食恐竜、ミズオオトカゲの歯でも確認できる。

また、いずれも巨大な牙をもつサーベルタイガーやセイウチの頭部骨格の標本(いずれもレプリカ)も展示。セイウチの牙はオス同士のけんかで使われるほか、海から陸上に上がる際にピッケルのように陸地に突き刺して支えとしているという。   

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