毒を見分ける苦味感覚はどのように進化したのか? 卵を産む哺乳類から調査

 哺乳類は一般に、母親の胎内で子を育てる「胎生」ですが、かつての祖先は卵を産む「卵生」の特徴を備えていました。

 しかし今日、卵を産む哺乳類(「単孔類」と呼ぶ)は、オセアニア地域に分布するカモノハシとハリモグラの2グループしか残っていません。

 まさに「生きた化石」と言えるでしょう。

 そんな中、北海道大学大学院・地球環境科学研究院は、カモノハシとハリモグラを対象に、毒物の検知や適切な食料選択に役立つ「苦味感覚」について調査。

 その結果、カモノハシは、幅広い種類の苦味を検知できる”万能型の苦味受容体”を持っていたのに対し、ハリモグラは、検知できる苦味物質が非常に少ないことが判明しました。

 この差は、前者が水中で多様なエサを食べるのに対し、後者はアリやシロアリしか食べないという、「食性」の違いから生じたと考えられます。

 研究の詳細は、2022年6月1日付で科学雑誌『Molecular Biology and Evolution』に掲載されました。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

ナゾロジー 2022.06.14
https://nazology.net/archives/110537