突然変異はランダムに起こるわけではないと判明!
 
 突然変異はランダムなイベントではないようです。

 ドイツのマック・スプランク研究所(MPI)で行われた研究によれば、DNAに起きる突然変異率は遺伝子ごとに「自然淘汰を受ける前」に既に大きく偏っていることを発見した、とのこと。

 これまでの常識では、突然変異はゲノム全体でまんべんなく発生するイベントであり、次の世代に引き継がれるかどうかを決めているのは全て自然淘汰だと考えられていました。

 ですが研究者たちがシロイヌナズナの遺伝子を調べたところ、突然変異率がゲノムの場所ごとに既に異なっていると判明。

 特に細胞分裂などにかかわる重要な遺伝子においては、他の場所にくらべて突然変異の頻度そのものが3分の1にまで減少していました。

 どうやら植物たちは自然淘汰のレース勝負に出る前に、出走者たちを安全パイで固める「えり好み」を行っていたようです。

 本研究の成果がシロイヌナズナ以外の他の生物にも普遍的にみられる場合、生物の教科書が書き換わることになるでしょう。

 研究内容の詳細は1月12日に『Nature』に掲載されています。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

ナゾロジー 2022.01.14
https://nazology.net/archives/103268