2021年8月27日

「役に立たない機械」という、早稲田建築の名物課題がある。学生が全力で役に立たない機械を作るのだ。実は慶応にも同じ課題が出される授業があり、今年、初の早慶戦が行われた。

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三土たつお(みつちたつお)
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。
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「役に立たない機械」の早慶戦が開催された

「役に立たない機械」とは、早稲田大学の建築学科の一年生に対する名物課題で、役に立たない機械を作りなさい、というものだ。当サイトでは 2008年の記事 で最初に取材させていただき、その後も毎年紹介している。このところタモリ倶楽部などのテレビ番組でも定期的に取り上げられている。

実は慶應大学にも「役に立たない機械」というお題が使われている授業がある。早稲田で授業を担当していた先生の一人である石川初先生が慶應大学で中西泰人先生と一緒にやっているものだ。

そして今年、初めての「役に立たない機械」早慶戦が行われるにいたった。コロナ禍で学生を励まそうと、早稲田の中谷礼仁先生が中心となって企画したそうだ。

昨今の状況に鑑み、オンラインでの早慶戦である。

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「貯金箱」 今成歩(2014年)

これは役に立たない機械の例。貯金箱とはいうものの前後はがら空きで、これで貯金できているとみなすかどうかはほぼ自分の気持ち次第である。





早慶戦のルール:交互に作品を発表し、7回裏まで

ルールはこんなふうだ。まずは早稲田から作品を発表し、次に慶応が発表という順序で、交互に14人が発表する。最後に、参加した先生と生徒のみなさんの一人ずつが審査員となり、よかったもの3つに点を入れて合計点を競う。

野球に例えると(早慶戦なので)、早稲田を先攻として7回裏までを戦うという感じだ。





役に立たない機械という課題の趣旨
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://dailyportalz.jp/kiji/yakuni-tatanai-kikai-sokei-sen