寄生虫がハイエナを「操作」、ライオンに襲われやすくなると判明
■ネコと関わりが深いトキソプラズマ、感染した子ハイエナの行動が大胆に

 「不気味」「ずるい」といったネガティブな印象の強いハイエナは、実はアフリカで最も成功している捕食者だ。
 しかし、そんな成功者の意外な一面が最新の研究で明らかになった。(参考記事:「不気味でずるい?ハイエナの6つの誤解を解く」)

 6月22日付けで学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表された論文によると、ケニアのマサイマラ国立保護区で数十年にわたって集められたデータを分析したところ、トキソプラズマという寄生虫に感染したブチハイエナ(Crocuta crocuta)は、そうでない個体と比べると約4倍もライオンに殺されやすいという。
 特にトキソプラズマに感染した1歳未満の子ハイエナは、ライオンに近づきやすくなり、死因がわかる子どもはすべてライオンに殺されていた。
 ブチハイエナの子はライオンに狙われやすいため、ふつうはライオンに近づかず、ほとんどの時間を親の巣穴の近くで過ごしている。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショジオ 2021.07.11
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/070300340/