2021年6月4日 22時02分

 滋賀県は4日、同県東近江市の事業所で4月上旬〜中旬に発熱や肺炎の症状を訴えた60代と40代の女性2人が、国立感染症研究所の検査でオウム病だったと判明したと発表した。ほかに男女13人に発熱の症状があったといい、職場で集団感染が起きた疑いがある。

 感染症対策課によると、この事業所では2人のほか、13人が3月中旬〜4月上旬に発熱し、うち7人に肺炎の症状もあった。すでに全員が回復している。3月下旬ごろまで、事業所の入り口がハトのフンで汚れており、菌を吸い込んだ可能性があるという。

 オウム病はペットの鳥などから人に感染し、肺炎などを引き起こす。潜伏期間は1〜2週間。4月16日以降に新規感染が疑われる人が出ておらず、県は感染拡大の恐れはないと説明している。

https://www.asahi.com/articles/ASP6475D4P64PTJB016.html