チェスを学んだ子どもは「勝つためにリスクを負う」ことをためらわなくなる

 チェスは論理的思考力が優れた人のためのゲームだと考えられてきましたが、論理的に考えるだけではなく、必要に応じてリスクを負うことも求められます。
 モナッシュ大学とディーキン大学の研究チームは、「子どもたちはチェスを学ぶことで、リスクを負うことへの嫌悪感を軽減できる」と報告しています。

 The Effects of Chess Instruction on Academic and Non-cognitive Outcomes: Field Experimental Evidence from a Developing Country - ScienceDirect
 https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0304387820301905

 Teaching children to play chess makes them more confident taking calculated risks
 https://www.zmescience.com/science/teaching-children-to-play-chess-makes-them-more-confident-taking-calculated-risks/

 仕事を辞めてやりたいことに挑戦したり、拒絶される可能性を承知した上で好きな人に告白したり、人生で価値のあることには、通常リスクが伴うもの。
 しかし、リスクを負うことが必ずしも正解ではなく、そのリスクと結果を比べて評価した上でリスクを負うべきかどうかを判断する能力が必要です。

 チェスはあえて自分のコマを犠牲にしてより有利な戦略を展開することが求められるため、このリスクを評価する能力が求められる場面がよくあります。
 そこで研究者チームは、これまでチェスをしたことがない、イギリスの15歳から16歳の子ども400人を対象に、チェスを教えながら子どもたちの認知能力を評価する実験を行いました。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Gigazine 2021年04月22日 21時00分
https://gigazine.net/news/20210422-playing-chess-calculate-risk/