脳が小さくなったり大きくなったりするアリ、初の発見

■20%縮小した脳が階級の変化に伴い元通りに、昆虫全体でも初の事例

 インドクワガタアリ(Harpegnathos saltator)のコロニーで女王アリが死ぬと、働きアリの間で新しい長を決める戦いが始まる。
 戦いを勝ち抜いたアリは「ガマゲイト」と呼ばれ、脳の可逆的な縮小など、大きな身体的変化が起こる。

 ほとんどの種類のアリのコロニー(集団)では、繁殖できるのはオスと1匹の女王アリだけで、それ以外のメスの働きアリは不妊だ。
 しかし、インドクワガタアリ(Harpegnathos saltator)は違う。
 女王アリが死ぬと、働きアリたちが一風変わった戦いを繰り広げ、勝者が新たな女王となって卵を産めるようになる。
 新女王の卵巣は大きくなり、脳は約20%も縮小することが知られている。

 新たな研究により、このインドクワガタアリの新女王が王位を降ろされると再び働きアリに戻り、脳と卵巣が元の大きさに戻ることが明らかになった。
 このような可逆的変化は、昆虫全体でも知られていなかった。
 4月14日付けで学術誌「英国王立協会紀要B: 生物科学」に発表された論文の筆頭著者であるクリント・ペニック氏は、「このレベルの脳の可塑性、しかも可逆的な可塑性は、非常に珍しいものです」と説明している。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショナル ジオグラフィック日本版 4/20(火) 18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ec85b0433b3f421a4963b6cbd3738c19a8775a9