コロナワクチン、EUが輸出規制を強化 生産国や高接種率国向け停止も

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は24日、1月末に導入した新型コロナウイルスワクチンの輸出規制の強化を発表した。

 EUへの輸出を制限しているワクチン生産国や、ワクチン接種率でEUに先行する国への出荷を停止できるようにする。
 製薬会社からワクチンが契約通りEUに供給されるよう、域外輸出を認める基準を厳しくする。

 英製薬大手アストラゼネカからの大幅供給減でEUの接種計画に遅れが生じる中、同社の製造拠点が国内にありながらEUに輸出していない英国を特に念頭に置いた対応。
 英側の反発は必至だ。
 EUからワクチンを輸入する日本を含め、安定供給への懸念が世界的に広がりそうだ。

 フォンデアライエン欧州委員長は声明で、EUは先進国唯一の大規模な輸出元であると強調。
 「(輸出は)双方向であるべきだ。EU市民への適時で十分なワクチン供給を確保しなければならない」と訴えた。

時事通信 3/24(水) 21:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b53ab873a185dc88830cfa1dcaa8de826d3ddae