中国で大量生産される「ニセ論文」が学術誌を汚染している

 どれほど偉大な科学的発見を成したとしても、「論文」の形式で発表しなければ公に認められたことにはならないため、「論文が学術誌に掲載される」というのは学術界で大きな意味を持ちます。
 しかし、論文が掲載されたという結果を得るためだけの「ニセ論文」が特に中国で多数提出されており、学術誌Natureは2020年1月以降で「ニセ論文の疑いがある」とされた論文は1000本以上に達すると発表しています。

(中略)

 2021年1月、中国の王立科学協会の査読付きオンラインジャーナルのRSC Advancesが「掲載済みの論文68本がニセ論文だったと判明した」と発表しました。
 RSC Advancesの調査によると、これらのニセ論文は単独で見た場合には正当な論文に見えるものの、ニセ論文同士で比べた場合には構造ないしはテンプレートが非常に似通っていることが明白で、組織的に大量生産されたものだと考えられるとのこと。

 またRSC Advancesとは別で行われたNatureの調査では、「近年は大量生産されたニセ論文が学術誌にまん延しており、各種学術誌が2020年1月以降に撤回した大量生産のニセ論文は370本以上、『疑いがある』とされた論文は1000本以上に達する」ということが示されています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Gigazine 2021年03月25日 08時00分
https://gigazine.net/news/20210325-fight-against-fake-paper-factories/