希薄なCO2から高濃度メタンを前処理なく合成 産総研など

 大気中より希薄な二酸化炭素(CO2)から、前処理をせずに都市ガスの主原料であるメタンを高濃度に合成する技術を初めて開発した、と産業技術総合研究所などの国際研究グループが発表した。
 温室効果ガスであるCO2を産業界の排ガスや大気中から回収し、役立つ物質に変えて利用する「CCU(CO2回収利用)」技術への貢献が期待される。

 低炭素社会を視野に、CO2を吸着する性質を持つナトリウムやカリウム、カルシウムなどと、ニッケルを組み合わせた触媒を活用する研究が進んでいる。
 この触媒は2段階の働きを持ち、まず気体の成分のCO2を吸着。
 続いて水素を与えると、ニッケルの触媒作用により、吸着していたCO2と反応してメタンと水ができる。
 こうして気体からCO2を取り出し、有用なメタンに変えられる。
 従来の研究では、発電所の排ガスなど、産業界から生じる比較的高濃度のCO2を含む気体が対象となってきた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Science Portal 3/15(月) 17:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e010ce136c2310783ba7aa42effc967dbcc59b6