M4以上、25分の1以下 気象庁、減少傾向でも「時々大地震」―東日本大震災

 気象庁は8日、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震(マグニチュード=M9.0)から10年間の地震活動まとめを発表した。
 過去1年間に余震域(岩手県から千葉県北東部の沿岸と沖合)で起きたM4以上の地震は208回で、本震発生後1年間の25分の1以下に減少した。
 しかし、2001〜10年の年間平均138回をなお上回っている。

 2月13日には福島県沖でM7.3、最大震度6強の地震が発生。
 余震域内のM7以上は、16年11月22日に同県沖でM7.4、同5弱の地震が起きて以来だった。
 気象庁の鎌谷紀子地震情報企画官は「M9地震の影響は長く続く。全体として本震前の状況に近づいているが、時々は大きい地震が発生している」と説明し、引き続き注意するよう呼び掛けた。

時事通信 2021年03月08日18時43分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030800938