変異株、「散発」から「増加」へ 20都府県に広がる

 政府が首都圏の1都3県について、緊急事態宣言の再延長を決めた。
 懸念されているのが、感染力が高いとされる新型コロナウイルスの変異株だ。
 国内での報告数の増加を受け、専門家たちも警戒を強め始めた。

 英国やブラジル、南アフリカで確認された変異株への感染がわかったのは、5日時点で空港検疫も含めて251人。
 うち8割近くにあたる194人が国内事例で、20都府県に広がっている。

 明確な評価は下せないものの、水面下での変異株の広がりを示唆する報告も出てきた。
 神戸市が市内の感染者の検体について独自にゲノム解析をしたところ、2月12〜18日に確認された感染者79人のうち、約15%の12人が変異株だった。

 ただ、この時期にわかった変異株クラスターの濃厚接触者が含まれ、偏りがある可能性がある。
 厚生労働省は「必ずしも神戸市内全体の広がりを示していない」とする。

朝日新聞デジタル 3/6(土) 14:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/356e98b3eba3cc16e0c76824842b9d320b4f75da