コロナ回復者の血漿を患者に投与 治療めざし臨床試験

 国立国際医療研究センターは2日、新型コロナウイルスに感染した後、回復した人の血液成分「血漿(けっしょう)」を患者に投与する臨床研究を始めたと発表した。
 対象は60歳以上か基礎疾患があり発症5日以内の軽症患者200人。
 血漿を使うグループと既存の治療をするグループの二つに無作為に振り分け、効果などを比べるという。

 回復者の血漿には、原因となるウイルスや細菌が再び体内に入ってきたときに排除する「抗体」がある。
 患者の体内にこの血漿を入れることで回復につながることが期待されている。

 血漿はセンター病院に入院して回復した450人に提供してもらう。 
 事前に抗体の能力が強く治療効果が期待できるものを選んで患者に使う。
 すでに150人分が集まっているという。
 患者11人に使ってみたところ、安全性に問題はなかったという。

朝日新聞デジタル 3/3(水) 12:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/384c258c73c4b054e1dac76ed15056aedf851255