2021/02/18 15:48
 宇宙新興企業「アストロスケール」(東京都)は18日、宇宙空間を漂う人工衛星やロケットの残骸「スペースデブリ」(宇宙ごみ)の回収技術を実証する人工衛星を3月20日にカザフスタンの宇宙基地から打ち上げると発表した。

 宇宙ごみは、使用済みの人工衛星やロケットの一部、それらが衝突した破片など、大きさ10センチ・メートル以上のものだけでも、2万個以上あるとされる。同社によると、2020年現在、運用中の人工衛星は3000基以上。さらに30年までには4万6000基以上が打ち上がる見通しといい、宇宙ごみとの衝突事故を起こすリスクは高まっている。

 今回の実証衛星は、高度550キロ・メートルの軌道上で、捕獲機が「模擬宇宙ごみ」をいったん切り離す。捕獲機は、カメラやレーダーを使って再度宇宙ごみに接近。強力な磁石で捕まえ、最後は捕獲機ごと大気圏に突入させて燃やす計画だ。

 同社の岡田光信・最高経営責任者(CEO)は「今後、宇宙はもっと混雑していく。宇宙の高速道路の安全を守るロードサービスを確立したい」と意気込みを語った。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20210218-OYT1T50136/


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