0001すらいむ ★
2021/02/17(水) 11:22:37.09ID:CAP_USER網膜の損傷は人間が失明する主な原因ですが、一部の魚や両生類では網膜が損傷しても細胞が再生され、元通りに修復されることが知られています。
ジョンズ・ホプキンズ大学などの研究チームが魚・鳥・マウスを対象に行った実験により、哺乳類の体にも「網膜を再生する遺伝子」が存在するものの、この能力が不活性化されていることが判明しました。
(中略)
人間は損傷した網膜を修復することができないものの、ゼブラフィッシュをはじめとする魚や両生類は網膜を修復することが可能です。
また、ふ化直後のニワトリ(ヒヨコ)にもわずかに網膜再生能力が備わっているそうですが、成長するに従ってこの能力は失われるとのこと。
動物における網膜再生で重要な役割を担っているのが、グリア細胞の一種であり網膜を支えるように存在するミュラー細胞です。
ミュラー細胞は哺乳類の網膜にも存在し、通常時は神経伝達物質やその他のゴミを掃除したり、重要な分子を蓄えたり、網膜細胞を物理的にサポートしたり、必要に応じて免疫系の助けを求めたりする機能を持っています。
ゼブラフィッシュをはじめとする再生能力を持つ動物の網膜が損傷すると、ミュラー細胞が網膜で光刺激を受容する錐体(すいたい)細胞や桿体(かんたい)細胞、大脳につながる視神経といった主要な細胞に分化し、網膜を再生させることが知られています。
Gigazine 2021年02月16日 19時00分
https://gigazine.net/news/20210216-mammals-have-regenerate-eyes-genes/