生命、宇宙、すべての究極の質問への答え「42」は真実なのか?

 全世界で1600万部売れた「銀河ヒッチハイク・ガイド」や「ドクター・フー」シリーズを生み出した作家・脚本家のダグラス・アダムズ氏は、「42」という数字を特別視していました。
 この42という数字が宇宙にとって意味を持つのかどうか、新たに論文が発表されています。

(中略)

 そんな中、新たに、量子重力と電子構造の関係について研究するThe Informativity Instituteの創設者でありフロリダ大学の理論物理学者であるジョディ・ガイガー氏が新たに「Measurement Quantization Describes the Physical Constants」(測定量子化は物理定数を説明する)という論文を発表。
 論文の中では「42」という数字について多く言及されました。

 コンピューター関係のニュースを扱う掲示板SlashdotでThe Informativity Instituteのアカウントは論文を引き合いに出し、「世界は『42』の産物だ」とコメント。
 プランク単位系の観点から微細構造定数や電磁定数、 原子性などを見ていくと、42や42の倍数が何度も登場することになることから、「42という数字が、私たちの宇宙を定義するもの」だと述べました。
 「ダグラス・アダムズは銀河ヒッチハイク・ガイドを書いている時に意味なく数字を選んだかもしれませんが、実際には正しい数字を選んでいました。全てを定義づける数字を、です」とのことです。

 一方で、上記の論文が掲載されたInternational Journal of Theoretical and Mathematical Physicsは査読付きのジャーナルであると説明されているものの、論文提出日・受理日・公開日から「意味あるレビューが不足しているように見える」と指摘されており、論文の内容に疑問を持つ声も上がっています。

Gigazine 2021年02月03日 08時00分
https://gigazine.net/news/20210203-physical-constants-42/