約15年前の「無線LANルーター」が今でも販売され続けている理由とは?

 国内の家庭のネットワーク環境は、10Gbpsの回線プランの登場や「Wi-Fi 6」に対応した無線LANルーターの増加など、ここ数年で高速化・高品質化が進んでいます。
 それにもかかわらず、2005年に発売され記事作成時点まで販売され続けている「無線LANルーター」があると、海外ニュースサイト「Tadium」の編集者であるアーニー・スミス氏が語っています。

 WRT54G History: The Router That Accidentally Went Open Source
 https://tedium.co/2021/01/13/linksys-wrt54g-router-history/
 
 今でこそ家電量販店などに気軽に入手できるルーターですが、1990年代においては非常に高価な機器であり、一般の人には手の届かない存在でした。
 また、1990年代後半に一般家庭に普及し始めたブロードバンド回線は、高速な通信が可能な反面、従来のダイアルアップ回線よりも利用料金が高額でした。

 こうしたネットワークを取り巻く当時の状況から、小規模事業者や家庭における「一本の回線に複数のコンピューターを接続したい」という需要をいちはやく察知したのが、1988年に設立されたLinksysだったとのこと。
 Linksysはネットワークの専門家でなくとも簡単に設定が可能なルーターを199ドル(当時の為替レートで約1万4300円)という低価格で売り出し、ネットワーク機器市場を席巻。最終的に、Linksysは2003年にネットワーク機器大手のCiscoに5億ドル(約600億円)で買収されました。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Gigazine 2021年01月18日 07時00分
https://gigazine.net/news/20210118-linksys-wrt54g-undocumented-feature/