HDMI業界の閉鎖体質がオープンソースのGPUドライバーに悪影響を及ぼしているとの指摘

 LinuxのマシンにHDMI接続したディスプレイで映像を楽しもうとしたことがある人の中には、AMD独自の画面同期技術「FreeSync」が機能せず閉口した経験がある人もいるはず。
 オープンソースの環境でHDMIを使用する上でしばしば発生する問題にはHDMI業界の閉鎖体質が関係していると、Linux関連のニュースサイトPhoronixが指摘しています。

 HDMI Forum Closing Public Specification Access Is Hurting Open-Source GPU Drivers - Phoronix
 https://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&;px=HDMI-Closed-Spec-Hurts-Open

 Phoronixの創設者であるマイケル・ララベル氏によると、オープンソースのGPUドライバーがHDMIで機能するFreeSyncをサポートできない現状には、HDMIの業界団体であるHDMI Forumの方針が関係しているとのこと。
 HDMI Forumは、HDMIの仕様へのパブリック・アクセスを遮断することを決定しており、これがオープンソースのGPUドライバーに悪影響を与えていると、ララベル氏は指摘しています。

 HDMIの仕様を公にしないという決定により、HDMI Forumの主要なメンバーの一員であるAMDでさえ、クローズドな状態で守られているHDMIの機能をオープンソースで提供することができなくなりました。
 これが、オープンソースの「AMDGPU Linuxカーネルドライバー」を搭載したFreeSyncがDisplayPortでのみ動作し、HDMI経由では機能しない理由となっています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Gigazine 2021年01月07日 11時05分
https://gigazine.net/news/20210107-hdmi-forum-closing-gpu-drivers/