はやぶさ2が見た地球 JAXAが公開「最後に『行ってきます』と手を振り行った」
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウの試料が入ったカプセルを分離後、別の小惑星に向けて再出発した直後に撮影した地球の画像を公開した。
 はやぶさ2のカプセル回収を受けてJAXA宇宙科学研究所(相模原市)で開いた記者会見で明らかにした。

 公開されたのは、日本時間午前6時半に地球の上空約8万キロと、午前8時50分に同約12万キロで撮影した2枚の画像。
 午前8時50分の画像では、雲を取り除く特殊な画像処理をすると日本列島が確認できた。
 会見で津田雄一・プロジェクトマネジャーは「最後に『行ってきます』と日本を見つめて手を振りながら出て行った」としみじみと話した。

 一方はやぶさ2は、大気圏に突入後に発光するカプセルの画像も撮影した。
 地球周辺の放射線の多い領域を通過途中だったためノイズが多く、6日午後6時現在、カプセルが写っているかどうかは確認できていないという。
 画像処理はこれから行うが、オーストラリアの夜景が写っており、予定通りの位置で撮影できたとみられる。【信田真由美】

(画像はソースでご確認下さい)

毎日新聞2020年12月6日 19時09分(最終更新 12月6日 19時14分)
https://mainichi.jp/articles/20201206/k00/00m/040/135000c