リュウグウノツカイより希少な深海魚 福井沖で「テングノタチ」捕獲

 福井県美浜町沖で珍魚「テングノタチ」が捕獲され11月29日まで、坂井市の越前松島水族館で展示された。
 生態はほとんど分かっていない希少な深海魚で、銀白色の謎めく魚体が親子連れらの関心を集めた。

 細長いリボン状の体形で全長約1・5メートル。
 てんぐの鼻のように突き出た頭部が特徴。
 深海魚「リュウグウノツカイ」の仲間で、25日、美浜町沖の大型定置網に入った。同水族館での展示は初めて。

 死んだ個体を屋外で氷水で冷やして披露したが、標本にするため展示は2日間限定。
 岐阜市から訪れた親子は「頭の形が変わっていて不思議な魚だね」と眺めていた。

 水族館によると、リュウグウノツカイより希少だという。
 担当者は「とても珍しい魚だが、今秋は若狭湾でほかに少なくとも3例見つかっているようだ。複数の発見が何を意味しているのかは、さっぱり分からない」と話している。

福井新聞ONLINE 11/29(日) 18:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc78e91d11d111716f3e5a355f3c49bbf4c2244b