CO2とケイ素化合物からポリカーボネートやポリウレタンの原料を合成
−水が副生しない新しい反応で高効率な合成を実現−

ポイント

CO2とケイ素化合物からポリカーボネートやポリウレタンの原料を合成する触媒技術を開発
水を副生しない反応プロセスで触媒が長寿命化
CO2を炭素資源として再利用するカーボンリサイクル社会への貢献に期待

概要

 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 石村 和彦】(以下「産総研」という)触媒化学融合研究センター【研究センター長 佐藤 一彦】ヘテロ原子化学チーム 深谷 訓久 研究チーム長、Putro Wahyu 研究員、触媒固定化設計チーム 崔 準哲 研究チーム長らは、東ソー株式会社(以下「東ソー」という)と共同で、CO2とケイ素化合物を原料として、ポリカーボネートやポリウレタンの原料となる「ジエチルカーボネート」を効率的に合成する触媒技術を開発した。

 今回、CO2とケイ素化合物(テトラエトキシシラン)を原料としてジエチルカーボネートを合成する新たな触媒反応を見いだした。
 この反応は水を副生しないため、触媒が長寿命化し、高い反応効率が実現できた。
 この技術が実用化されれば、CO2を炭素資源として再利用するカーボンリサイクル社会への貢献が期待できる。

 本研究成果は、2020年11月24日(中央ヨーロッパ時間)に「Chemistry Europe」が発行する「ChemSusChem誌」のオンライン速報版で公開された。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

産総研 2020/11/27
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2020/pr20201127/pr20201127.html